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トロント・モントリオールなど都市間の移動にはコリドー号が快適

トロント・モントリオール・オタワを中心として、ウインザーからケベックまでのルートをVIAはコリドー(corridor:回廊)と呼んでいる。週に2〜3便の他の路線と違って、毎日朝昼夕と運行されているので日本人のイメージする列車に近い。ケベックシティ・モントリオール・トロントなど主な駅はどれも市の中心部にあるので便利だ。

上はエコノミークラスの車内だけれど、二人がけ+一人がけの3列の座席で、飛行機やバスとは比較にならないほどゆとりがある。

景色も燃えるような紅葉だったり、一面モノトーンの雪景色だったり、飛行機では見えない四季折々の景観を楽しむことができる。

バスや飛行機よるはるかに昔からある鉄道を使うと、カナダの歴史も感じられる。歴史の浅いカナダでは、その町の歴史的建造物というと教会か駅か、ということがしばしばだ。決してバス停や空港ではない。列車の本数が比較的多いといっても、バスや飛行機の便数がはるかに多いのでなかなか利用する機会がないかもしれないが、コリドー列車を片道だけでも利用することをおすすめしたい。

トロントの観光スポットは多数あるが、誰もが一度は訪れる名所といえばCNタワーだ。CNは鉄道会社のロゴで、タワーは操車場の傍に建てられた。操車場跡は今は公園になっている。タワーは533mの高さを誇るが、入場料も高いのが難点。トロント駅から徒歩ですぐ。

モントリオールは、想像以上にアジア系移民が多く、漢字やハングルの看板をあちらこちらでみかける。旧市街にある大聖堂が人気だ。歴史的には、大聖堂の隣にある建物がモントリオール最古なのだが、こちらは観光客にはほとんど見向きもされていないようだ。

オリンピック公園にある展望台は、ギネスブックに載る世界でもっとも高い斜塔である。私はこの上が展望台になっていることを訪れるまで知らなかった。斜塔なので垂直に移動するエレベーターは設置できない。斜めになった建造物に沿ってケーブルカーが運行されており、あらためて見直すとタイミングによって斜塔にへばりつく虫のようなケーブルカーに気づくのだった。

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