日本人には意外と知られていませんが、カナダは世界有数の産油国です。
年度にもよりますが、石油輸出額がイラクやクウェートを上回っているというのは、多くの人にとって驚きではないでしょうか。
中心となるのはカナディアンロッキーで知られるアルバータ州です。
石油が採掘される前は、石炭で有名でした。
石油も石炭も「化石燃料」なわけですが、化石そのものの発掘でも世界有数の地域です。
化石は広範囲で発見されているのですが、観光客にもっとも人気なのは、博物館のあるドラムヘラーです。
上の写真はここで見られるフードゥー Hoodoo(土柱)ですが、恐竜の化石だけでなくバッドランド渓谷の特異な景観が見られることも人気の理由です。
ドラムヘラーに着いたら、まずは観光案内所に行って情報収集です。
大型の恐竜のアトラクションが目立ちますが、観光案内所はその足元にあります。
周囲のホテルの一覧表です。宿の予約なしに訪問する人はほとんどいないと思いますが、当日宿を探す場合には観光案内所で問い合わせるのが便利でしょう。
観光案内所と同じ建物にみやげ物屋があり、化石も売っています。
しかし、メインの観光スポットは車で10分ほど離れた博物館です。博物館でお土産を買うことも念頭に、出費は抑えておきましょう。
地元カナダの人にもとても人気のロイヤル・ティレル博物館。
巨大な恐竜の化石の数々に圧倒されます。
ちなみに上の化石は東京でも展示されたことがあります。
ドラムヘラーは今でこそ観光スポットとなっていますが、長い間鉱山の町として栄えました。
鉱山にかかる古い吊り橋も観光客を集めています。
鉄道は廃止され、訪問にはカルガリーからグレイハウンドバスの利用が必要です。
が、バスでドラムヘラーに着いてもそのあとの観光が不便なので、レンタカーか現地ツアーで訪問するのがおすすめです。
JTBの日本語ガイド現地ツアー「バットランド渓谷と恐竜博物館『ロイヤル・ティレル古生物博物館』 <バンフ・レイクルイーズ発>」を利用すれば、カナディアンロッキー滞在中に簡単に観光することができます。
カルガリーから片道約2時間なので、レンタカーの日帰り旅行でも十分楽しめます。
カルガリーからの道のりは、地平線まで広がる草原が前後左右に広がってとっても気持ちがよいドライブです。
ドラムヘラーに着いた途端に、突然緑がなくなり、まるで火星のような景色が広がるので、対比が面白いです。