ステーキ、ビーフ、というとアメリカやオーストラリアが真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、カナダも負けず劣らず牛肉の産地です。
アルバータ州の牛肉というとちょっとしたブランドにすらなっています。
ステーキハウスの中でおすすめはレストランKegです。
バンクーバーで1971年に創業したのちに人気を集め、今ではカナダ全土のみならずアメリカにも進出しています。
店内は落ち着いた雰囲気で、地元の人は、気合の入ったデート、誕生日の食事や記念日に使うことが多いようです。
子供の頃に誕生日に連れて行ってもらった、なんて人も多く、カナダ在住の人ならおそらく誰もが一度は行ったことがあるのではないでしょうか。
Kegは古い邸宅や駅舎などの歴史的建造物を改装してレストランにする戦略をとっています。
落ち着いた雰囲気は内装だけでなく、建物がもつ味わいもあるのでしょう。
イエールタウンのKeg
旅行者に便利なKegはイエールタウン、ダウンタウン中心部(グランビル通りとDunsmuir通りの角)、グランビルアイランドの3つでしょう。
宿泊先で聞けば、誰でも知っているので行き方を簡単に教えてくれるはずです。
あくまで好みの問題ですが、私はイエールタウン(Yaletown)のKegが広々していて好きです。
グランビル通りとDundmuir通りの角のKeg
グランビルアイランドのKeg
シーフードなどのメニューもあるので、牛肉がダメでも心配無用です。
メインのステーキが40ドル前後なので、サイドメニューにもよりますが二人で100~150ドルぐらいという予算になります。
サイドメニューもボリュームがあるので、ウェイトレスに勧められるままにいろいろ頼むと食べきれなくなりますよ。
ちょっと足りないかな、というくらいの注文量でちょうどよいと思います。
子供連れはまったく問題ないです(12歳以下のためのキッズメニューもある)が、一人旅にはちょっと居心地悪い店だと思います。
デザートは別腹ということで余裕があればビリーマイナー・パイ(billy miner pie)をぜひお試しください。
アイスクリームを使ったパイですし、日本人には甘すぎるかもしれませんが、カナダならではの一品です。
というのも、特にその名前が特徴的で、「Billy Miner」はカナダ大陸横断鉄道を襲った伝説の列車強盗です。強盗というのに悪役ではなく愛されキャラで、以前はブリティッシュコロンビア州の公立学校の教科書にも題材として扱われていました。(学校で習ったかどうかでその人の年代がバレてしまう)
日本流にいえば「石川五右衛門パイ」でしょうか。
もしカナダの人と話す機会があって、Kegに行った、さらにはBilly Minerパイを食べた、と言えばきっと話が弾むと思いますよ。
(画像はThe Kegホームページより)