Home / バンクーバーを歩く・観る / バンクーバー日本人街の名残③ マイカワデパート(Maikawa department)

 

 

 

 

映画「バンクーバーの朝日」の舞台となる球場は、パウエルストリートに面していました。

 

球場跡の公園からパウエルストリートを歩いてすぐのところにある「Maikawa Department」は、日本人の名前が、日本人街だった時代に刻まれたまま残っている数少ない建物です。

 

オーナーのマイカワトメキチ氏は、1906年にこの地区に商店を開き、またたく間にもっとも成功した商店になりました。

息子さんたちとともに、パウエル街に沿った一区画のほとんどを占拠するほどになり、そのひとつの集大成が1936年に完成したマイカワデパートです。

建築家T.L. Kerrによる、当時最新のアールデコ様式の建築ですが、いまでは荒廃していて、恐怖を感じるほどです。

 

同じ時期に建てられたアールデコ様式の伊勢丹新宿本店と比べると、長年の使われ方でどれほどの違いが現れるかよくわかります。

 

 

1936年の完成当時は賑わったことと思いますが、完成から5年で戦争により没収されてしまいました。

 

戦争とともに日本人街の看板はほとんどすべて撤去されたと思いますが、この建物の外壁と一体となったT.MAIKAWAの文字は取り外すこともできず、今も歴史の証人として残っています。

 

 

 
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