チャーチルは人口約800人の小さな町です。住民は顔見知りで、犯罪はほとんどありません。
鉄道がウィニペグから列車が週に2便ありますが、道路はつながっていないので、列車か飛行機かで移動することになります。
チャーチルは、野生の白クマを観察できる町として知られています。他にもベルーガ(白イルカ)や、北極圏の野鳥観察でも人気です。オーロラが観察できることでも知られています。
チャーチルの住民は鍵をかけません。
白クマにいつ襲われるかわからないので、いつでも近くの建物に避難できるようにしているのです。(もちろん商店などは鍵がかかっています)
人による犯罪がほとんどない、というのが前提の習慣ですが、ヨソモノにはちょっと驚きです。
チャーチルは犯罪のない安全な町ですが、だからといって一人旅などで不用意に町のはずれを散策すべきではありません。
町には、通常の警察とは別に、シロクマを追い払う警備隊が組織され24時間対応しています。
シロクマが多く出没する海岸沿いを中心にパトロールし、シロクマが市街地に近づいてくると空砲で威嚇して追い払います。
ですから、もし銃声が聞こえたら「シロクマが近くにいる」と考えてよいでしょう。
マニトバ州ではシロクマの狩猟は禁じられており、保護されています。ただし、人間が危険にさらされた場合には射殺されます。
海岸沿いを中心に、「Don’t Walk(歩行禁止)」の立て札があちらこちらにあります。
地元の地理に慣れない旅行者がふらふら歩くことは危険この上ないことですし、もしシロクマに遭遇するようなことがあればシロクマを射殺へと追い込むことにもなりかねません。
自分で散策したりレンタカーを借りて周りたい場合にも、チャーチルについた当日や翌日はまずはツアーに参加して、行動できる範囲についての情報を得るのがよいと思います。
現地のツアー会社が複数ありますが、優劣はつけがたく、どれもおすすめです。