カナダのVIA鉄道で長距離列車を利用する場合には、座席車か寝台車かのどちらかを選ぶことになります。
座席車はほとんどがエコノミークラスだけで、トロント周辺のコリドー号についてはビジネスクラスもあります。
寝台車はビジネスクラスに位置づけられています。
ここでは、エコノミークラスの座席車について紹介します。
エコノミークラスと呼ばれる座席車の良い点は、なにより値段が安いことと、スペースがそれなりに広いことです。
バスの座席や飛行機のエコノミークラスよりははるかに快適です。
ほとんどの車両が二人がけの席が左右に並んでいるタイプです。
足回りはかなり余裕があるし、フットレストがついていたり、仮眠がとりやすいようになっています。
車両の一部座席は向かい合わせの4人がけで、この席でフットレストを使うとベッドに近い状況になります。
一人旅でこの4人がけを占拠するのはマナー違反ですが。
大陸横断のカナディアン号などで使われている銀色の車両は、かなり古い型の車両ですが、各座席にコンセントが設置されています。
デジカメやパソコンの充電は心配いりません。
銀色の車両(カナディアン号、プリンスルパート~ジャスパー、ウィニペグ~チャーチル)は、wifiがついていません。
トロント・モントリオール周辺の列車では、上の写真のような緑色の車両や水色の車両が使われています。
緑色の車両は比較的新しく、無料のwifiが多くの車両で提供され、座席も下の写真のように一人がけ+二人がけの3列でかなり広々しています。
ビジネスクラスでは食事が提供されますが、エコノミークラスでも車内で販売されているので困ることはありません。
カナディアン号のような大陸横断鉄道では、エコノミークラスにも展望車(ドームカー)が連結されているので、ビジネスクラスに比べてサービスがすごく劣る、というものではないように思います。
割引切符(Express Deal や半額割引)をうまく利用すればかなりお得に旅行できるので、日帰りか1泊程度ならエコノミークラスを十分おすすめできます。
車内で2拍以上するならば、寝台車を私はおすすめします。