Watertonから、観光船がアメリカ側のGoat Hauntまで往復しています。
船からは険しい山並み、氷河、野生動物などさまざま景色が眺められ、Watertonでもっとも人気のアトラクションの一つです。
「クマが前方の岸にいます」みんな立ち上がって写真撮影です。
「左側の木にワシが止まっています」
温暖化によって氷河は急速に縮小しており、隣接するアメリカのGlacier国立公園も含めて2020年頃までにすべての氷河が消失すると予想されているそうです。(Glacier=氷河なので、氷河のない「氷河国立公園」になってしまう)
一直線になっているアメリカとカナダの国境ですが、木が刈り取られているとは知りませんでした。何年かに1回伐採しているそうです。写真でも山の頂上まで直線状に国境が分かりますでしょうか?
湖畔の断崖のところどころで、地層が波打っているのがわかります。プレートの移動によるもので、地質学的には大変貴重で、National Geographicの取材もあったそうです。
波打つ地層に近づいてみました。
船は片道1時間で、Goat Hauntで30分ほど滞在して折り返します。Goat Hauntの船着き場はアメリカですが、周囲を30分ほど散歩する分にはパスポートチェックもありません。
Goat Hauntに到着。船着場周囲の散策であれば、パスポートチェックもありません。
滞在を延長して遅い便で帰ることも可能です(切符購入時に帰りの時間も指定する必要があります)。Goat Hauntには人気のトレイルがいくつもあります(多くの人はKootenai Lakesまで片道4キロの往復)。
船の利用を片道だけにして、Goat Hauntから歩いてWatertonまで帰る人もいます。
これらの場合は、パスポートのチェックを受ける必要がありますので注意を。
この日のパスポートチェックは、ピクニック用のテーブルで行われていました(いままででもっとも気楽な国境でした)。
時間が経てば係員の姿も目につかないおおらかな国境です。
遊覧船は、もとはグレートノーザン鉄道が所有していたもので、1927年から使用されているとてもクラシックなものです。
運行は5月から10月初旬までで、時期によって便数が異なるのでよく確認する必要があります。